写真のデータはどこに保存しておけばいいの?
写真を撮るのはいいけど、撮ったデータはカメラの中に保存したまま。いらない写真を順番に消しながら何とかやりくり。でも、カメラの中の容量はそこまで多くないのですぐ一杯になってしまいます。
じゃあどうするのか。
写真は撮ったらカメラの外で保存しましょう。パソコンの中に、外付けHDDに、CDやDVD、他にもクラウドストレージという方法もあります。あなたにあった方法が選べるのです。
ここでは写真のデータを何に保存しておくか迷っている方に向けて、写真を保存する商品やサービスの特徴やメリットについて紹介しています。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがありますし、あなたの予算もあるでしょう。長い期間利用することになるので、総合的に考えて選択することが大切です。
何に保存するかを選ぶポイント
パソコンのハードディスクに保存しておく?それともCDに焼く?今の時代はクラウドか?
写真データを何に保存しておくのか。これは人によって、つまり管理方法や写真を撮る頻度によって変わります。
まずはあなたにとってどの方法が最適かを判断するため、何に保存するかを選ぶポイントを紹介します。
撮る枚数と保存容量
まずは写真を撮る枚数の確認をしましょう。カメラが趣味でガンガン写真を撮るのであれば必要容量も増えますし、年間数回のイベントごとしか撮らないというのであれば大して保存数は多くならないでしょう。
大は小を兼ねる。とりあえず容量が大きい方法を選べば問題ありませんが、「容量が大きい=価格が高い」ということでもあります。無駄に容量を大きくせず、自分に最適な容量を見つけましょう。
また、いずれの方法もあとから変更可能です。増やすこと(追加で購入)もできますし、他の保存方法へ変更もできます。拡張性や将来的な変更も視野に入れておくのがオススメです。
PCで管理?PC持ってない?
パソコンを持っているかどうかで保存方法やその手間は大きく変わります。
いまは一家に一台パソコンがあるとは言えない時代。パソコンがなくてもスマホやタブレットで十分というご家庭も多くなっています。パソコンがないと保存できないということもないですが、やはり選択肢は狭まりますし不便と言わざるを得ません。
とはいえ、パソコンがすべてにおいて優れているかといえばそうでもありません。PCでの作業はスマホやタブレットなどのようなお手軽さはなく、保存するのに少し面倒くささを感じてしまうことも。
予算
お金をかければ容量の大きな高性能のものを用意できますし、写真データを管理するためだけにパソコンを購入することもできます。
ですが、それは現実的ではありません。
予算内で自分にあった方法を選び、大きなリターンを得るのがオススメです。最初から予算を大きく取る必要はありません。必要なときに必要なだけお金をかけましょう。
保管場所
物理的に場所を取ると管理に手間がかかります。
すべての写真をプリントして保管してしまうと、部屋中写真だらけになり片付くはずがありません。
写真のデータ容量が大きくても、コンパクトに保存することができる方法がオススメです。部屋も散らかりません。
手間がかからない
ただでさえ面倒に感じてしまう写真の整理。カメラから写真データを取り出すだけでも面倒に感じてしまうことでしょう。
だからといって写真を整理しないと、見返したいときに見つけることができなくなります。
そうならないためにも、できるだけ手間のかからない手段を使って写真データを保存することが大切です。
何に保存する?写真の保存方法について
上で説明したポイントを抑え、あなたに合った保存方法を見つけましょう。
パソコンに保存して一括管理
パソコンのHDDやSSDに保存して管理する方法です。
容量はパソコンにもよりますが、家電量販店に売っているようなものだと500GB程度、多くても1TB程度のものが今は主流。写真データ以外のデータも含めてこの数字を使うことを考えると決して多くはありません。あまり写真を撮らないという人にとっては十分でしょうが、趣味で写真を撮っている人にとっては足りなくなるでしょう。
また、これはパソコンを持っている人向けの方法であり、持っていない場合は新たに購入することになるのでけっこうな金額が必要になります。また、古い機種を使っている場合、パソコンの処理能力の低さからイライラしてしまうことも。
パソコンの買い替えをするとき、全てのデータを新しいパソコンに移行する必要もあるので不便さはあります。データ移行には下で紹介する外付けHDDなどを利用することを考えると、最初から外付けHDDを用意する方が効率的です。
CD/DVDなどの外部ディスクで保存
CDやDVDなどのディスクに保存する方法です。基本的にはパソコンに一度データを入れたあとCDやDVDに焼くという手順になります。
CD-Rで700MB、DVDで4.7GB、Blu-rayで25GB程度(それぞれ商品による)なので容量は多くはありません。大きさの割に容量が少ないので、写真を撮れば撮るほどディスクを必要とし、けっこうな場所を取ることに。あまり写真を撮らない人にとってはこれでも十分ですが、写真を趣味でたくさん撮るという人にとっては面倒でしょう。
ディスク自体は安価で手に入れやすいです。ですが、最近はパソコンにCD/DVDドライブが無いものもあります。その場合は別途外付けのCDドライブを購入する必要があるので注意が必要です。
外付けHDD/SSDで保存
外付けのHDDやSSDに保存する方法です。基本的にはパソコンを使い、外付けのHDD/SSDに保存という手順になります。スマホやタブレット用の外付けHDDもあるのでパソコンがなくても利用可能です。
容量は幅広くHDDであれば1TB以上のものが大半。4TBで1万から2万前後で購入できます。容量が大きい分、何も考えずにデータを放り込むことができるのはメリットです。
ちなみにHDDとSSDの違いは簡単に言えば速度や価格、容量など。HDDは容量が多く金額が安いですが、SSDはHDDに比べ金額が高いが処理速度が断然速いと考えておけばいいでしょう。
SDカードなどのカメラに入れるメディアで保存
SDカードなどカメラに入れるメディアをそのまま保存する方法です。
容量も少なく、メディア自体の価格もそれなりにするので非効率。
長期の保存には向かない方法です。
アルバムで保存
データではなく、プリントしてアルバムに保存するという方法です。
昔ながらのアルバムを使った保存方法。データのままでは見返すことが少ない写真ですが、アルバムにすることで見返しやすい状態になります。ただ、プリントすることでかなりの場所を取られてしまいます。数が多いと重さもけっこうあるのが困るところ。
アルバム自体の価格は安く、パソコンがなくても扱えます。最近では自分で編集できるフォトブック作成サービスもあるので併せてチェックしましょう。
クラウドに保存
ネットを利用して写真データを保存できるクラウドストレージサービスを利用する方法です。代表的なサービスとしてはGoogle DriveやAmazon Drive、Dropboxなどがあります。
有料サービスだけでなく、小さい容量であれば無料で利用できるというサービスもあります。(例:Dropboxは2GBまで無料、有料版は1TBが12,000円)
パソコンからもスマホやタブレットからも利用でき、無料から始められるお手軽サービスです。写真をあまり撮らない人にはかなりオススメ。もちろん趣味で撮る人もうまく使えばより便利に写真を保存できます。スマホとの連携も取りやすく、バックアップとしても利用しやすいです。
比較しておすすめする
保存容量 | 価格 | PCが必要? | |
---|---|---|---|
パソコン内HDD | 多い (機種による) |
PCの価格 | 必要 |
外付けHDD/SSD | 多い | 割安 | あれば便利 |
CD/DVD | 少ない | 安い | 必要 |
カメラのメディア | 少ない | 割高 | 不要 |
アルバム | 少ない (1冊あたりの枚数) |
安い | 不要 |
クラウドストレージ | 多い | 月額・年額払い 無料サービスも |
不要 |
写真が趣味でたくさん撮る人には価格が割安で保存容量の多い外付けHDDをオススメします。いまはSSDは高価ですが、値段が下がってきたら外付けSSDもオススメです。
それに対し、イベントのときなどたまにしか撮らない人はクラウドストレージサービスがオススメです。有料会員になるのは少しハードルが高いですが、あまり撮らないのであれば無料の範囲で利用できるはずです。もし、足りなくなったら、その時は外付けHDDなど別の方法を採用しましょう。
それ以外の方法は写真データを保存しておくメインの方法としては不便な面も多いです。ですが、使い方によっては便利だったり、サブ的な保存方法として使えるます。使い方次第ですね。
まとめ - 予算の範囲内で大容量のものに
たくさん撮った写真を何に保存しておくか。それによって写真を整理する手間も違ってきます。
ここではいくつかの方法を紹介しました。
- パソコン内HDD/SSD
- 外付けHDD/SSD
- CD/DVD
- カメラのメディア
- アルバム
- クラウドストレージ
写真を撮る機会が多いか、保存する枚数はどれくらいか、予算はいくらか、PCを持っているかなど選ぶためのポイントはありますが、オススメは外付けHDDかクラウドストレージです。この2つは他と比べ価格と保存可能枚数のバランスがいい、つまりコスパが高いです。
特にこだわりがなければ外付けHDDかクラウドストレージのどちらかを選んでおけばOK。